先日、SAPIX(以下、サピックス)の新5年生の保護者会に行ってきました。
備忘録として聞いてきた内容を残しておきます。
内容は、ほぼ箇条書きになります。
先生は、2時間ほとんど資料もなく話をされていたので、メモ書きしたものを備忘録として記載していますので、かなり不足している部分もあります。
目次
校舎代表から
年間学習法
「年間学習法」という冊子は、親が読むもの。
親が毎回テキストを隅々まで見なくて良いように、要点を3つ程まとめたものをSAPIXとして用意した。
毎回の授業の後に、子供に「今日何習った?」と聞いて欲しい。
子供の答えた内容が、「年間学習法」の3つの要点のうち1~2個合っていたら、授業をちゃんと聞けていたと考えて大丈夫。
管理人
我が家は「年間学習法」の使い方を知らなかったので、4年生のうちは子供に渡していました ( ゚Д゚)
その他
5年生から月・水・金の週3回になる。
1回の授業も90分になり、授業内で沢山の問題を解くことが出来るようになる。
授業の内訳は、算数:1日、国語:1日、理社:1日となる。
5年生になり、学校も忙しくなるとは思うが、授業前に実施する算数の小テストは出来る限り受けて欲しい。
たかが小テストでも、1年間に直すと凄い量になってきて差が出てくる。
夏期講習は、全20日間になる。
6年生は12月31日も9時~19時まで勉強していた。
1月1日は休みだが、1月2日からまた授業が始まる。
新5年生はインプットの大詰めになる。
これまで親がサピックスの用意をしてきた家庭もあるかもしれないが、これからは自分で用意をさせて欲しい。
5年生になるとテキスト以外にプリントを多用していく。
組み分けテストについて
11月、12月に実施した組み分けテストは、念入りな直しを行ってくれ。
また、出題の狙いも読んでおいて欲しい。
ここは出来ていけないという問題は特におさえておく。
テストで一番重要なのは、「直し」であるということを忘れないで欲しい。
子供の成績は乱高下するものであり、クラスが下がった時は子供とバトルになるので、クラスについては気にしないで欲しい。
また、どんな優秀な子供でも、自分からテストの直しをする子供はまずいない。
そのため、保護者がしっかりと取り組ませて欲しい。
学習について
サピックスでは学年別に以下の学習のイメージを持っている。
- 4年生:具体的な内容のインプット
- 5年生:抽象的な内容のインプット
- 6年生:アウトプット
5年生の夏以降に「力学」等抽象的な内容を学び始める。
家で親が毎回教えるのは難しいので、授業でしっかり理解できるように子供を笑顔で送り出して欲しい。
勉強は主体的に
勉強はやらされている感はダメ。
今後は授業で人生についての話等もしていく。
子供は計画性がないので、親が勉強の計画を作ってあげて欲しい。
ただ、子供も巻き込んで、自分で何をするかも考えさせる。
作った勉強スケジュールの50%~60%が出来たらOKにする。
また、毎日ルーティンの勉強時間は作っておくとよい。
多くの家庭で行っているのが、ホワイトボードを使って今日のTODOリストを作り、出来た勉強から消していくという方法である。
勉強漬けは駄目
一週間勉強漬けは止めて欲しい。
受験までこれから2年間もあるので、絶対に息切れしてしまう。
子供に「ごほうび」は絶対に必要。
サピックスの授業ではシールを配っているが、子供はシールが欲しいわけではなく、シールを貰えたことで「認められた」という感情に喜んでいる。
管理人
確かに、うちの子供も授業の後「○○枚シール貰えた(笑)」と凄く喜んで帰ってきていますが、シールは下の子にシートに貼らせてほったらかしです。
その他
授業の先取りだけは、絶対にしないでくれ。
先取りをすると、授業で知っている内容が無くなり、子供が授業をつまらないと感じるようになる。
そうなると授業をまじめに聞かなくなるので、6年生のときに絶対にしっぺ返しが来る。
6年生の前半で志望校について3者面談を行う予定だ。
志望校については、今時点の偏差値ではなく、家庭の理念と合う学校で決める。
入試の見学
毎年、2月の受験の雰囲気を子供に見せたいとのことで見学にくるご家庭があるが絶対にやめて欲しい。
6年生はこの日のために必死で頑張ってきており、我々もそういった気持ちをもって6年生の激励に行っている。
見学にくる家庭はそこまでの緊張感はなく、また子供は10分もすれば飽きて走り回っていることが多く受験生の邪魔になることが多々ある。
また、2月の1週目は5年生の授業は全て休みになる。
6年生の受験が上手くいかない場合も多々あり、そういった場合は我々が精神を立て直すように校舎でサポートをしなくてはならない。
そのため、全精神を6年生に傾けたいので、校舎への電話連絡も控えて欲しい
国語
国語については、以下の3点をお話する。
- これまでの指導
- 現状
- 今後の指導
1.これまでの指導
これまでの指導として、①「一般常識や豊かな語彙」、②「多面的な物の見方」ということを身に付けることをゴールとした。
そして以下のように合格して然るべき生徒にするべく指導しした。
- 好奇心を持って取り組める
- 目標に向けて努力する
- 失敗したら振り返って見れる
また、汎用的な読解の型を指導した。
- 誰が出てくるか、人物像、どんな気持ち
- 時系列を整理しながら読む
2.現状
好奇心旺盛で、前向きな子供が多い。
読解の基本の型は半数の生徒は身に着いたと思う。
ただ、以下の点は今後改善して欲しい。
デイリーチェックが不安定
デイリーチェックが不安定な子供が多い。
デイリーチェックが不安定になる時のタイミングがあり、以下のケースが多い
- 長期休み明け
- 新コースの初回
- 各種テストの後
マンスリー向けの勉強をしていたから、普段の授業の復習が出来ないというのでは本末転倒である。
マンスリーテストの復習は必須
授業中に、「この内容は前マンスリーテストでやったよね?」と言っても、子供達が目を反らして反応がないことが多い。
テストの復習は大事なのでやって欲しい。
3.今後の指導
4年生までは文章の内容も、学校生活など普段からなじみのある題材が多かった。
5年生からは抽象度が上がり、東南アジアの水上生活の話、内戦の話、人間とは等、想像しなくてはいけない題材になってくる。
立場が違えば心情が違うということを理解して、多数の物の見方があるということを学んでいく必要がある。
これまで「共感読み」をしていた人は注意が必要で、必ず本文に根拠を求めたうえで読んでいく。
また、棒線部の前後だけでは答えられない問題も増え、本文全体から考えて解答していく必要があるので、壁に当たる子供が多い時期でもある。
家庭学習の優先順位
5年生になり、4年生に比べて学習量が1.5倍になるが、家庭学習は以下の順番で優先順位をつけて行う。
- デイリーチェックの直し
- 次回デイリーチェックの直し
- A授業の復習
- B授業の復習
- 読解演習
B授業の復習が出来るかどうかで、今後国語の成績が伸びていくか決まる。
特に記述の点数が取れない子は、B授業の復習に力を入れて欲しい。
国語の要
夏から言っているが、「国語の要」は終わっているか?
これは絶対にやった方が良い。
手つかずという状態であったら、説明文を優先してやる。
アドバイス
授業の復習は計画的にコツコツとやる。
授業の次の日にデイリーチェックをやる。
語彙力を伸ばすには、学習した言葉を実際に会話で使ってみたり、例文を考えてみたりすると良い。
また、その際に派生語も一緒に覚えることで、更に伸ばすことが出来る。
日ごろから読書はする。
サピックスは授業が命の塾ですので、合格して然るべき生徒にします。
算数
算数については、以下の3点についてお話する。
- 5年生の学習
- どのようなことを身に付けるか
- 家庭の協力
5年生の学習
算数については、4年生で学んだこととそれほど変わらない。
A授業で、前回のB授業の復習をやり、B授業で新しい単元を学んでいく。
・A授業は、扱いは軽く
・B授業をメインで復習を行う。
4年生のテキストは、AとBが分かれていたが、5年生からはテキストが理社と同じB4サイズになって纏めて1冊になる。
そして、15ページから20ページと分厚くなる。
テキストは、以下のように3回使うことになる。
- 1回目:B授業
- 2回目:A授業
- 3回目:家庭学習
その他、デイリーチェックが10分から20分テストになる。
どのようなことを身に付けるか
1学期は具体的なものを学ぶが、それ以降は学ぶ内容も徐々に抽象的になっていく。
5年生で受験に必要な単元を一通り学ぶことになる。
テキストでは使わない部分が増えてきて、真っ白な部分が多くなるが心配しないで欲しい。
テキストの中で、使う箇所がコースによって違うだけなので、やらない箇所を気にしない勇気が今後必要になってくる。
5年生はかなり差が付く1年間になる。
5年生のテキストは先ほども申した通り、ボリュームアップしており、授業についてこれれば力が付く。
少しずつでも出来る問題を増やせばよい。
6年生でもあらゆる問題をやり直していくことになる。
5年生でも入試レベルの問題が出てくることはある。
ただし、家庭で子供に無理に入試問題を解かせるのは止めて欲しい。
家庭の協力
2月の初回の授業の後、先生にどこをやって来いと言われたか子供に確認をして欲しい。
また、先生が言っている箇所だけをやらせて欲しい。
塾と家庭で言っていることが異なると、困るのは子供だ。
サピックスだけでも、子供に凄く負荷をかけている。
必要以上に子供に問題を解かせると、子供が勉強が嫌いになる(無限におかわりが出てくる「わんこそば」のような状態になる)。
先取りは絶対にしないで欲しい。
授業中は集中して話を聞かなくてはいけない。
社会
社会については、以下の4点についてお話する。
- 5年生のカリキュラム
- 4年生からの変更点
- 授業の受け方
- 家庭学習
①5年生のカリキュラム
地理分野をこれまでインプットしてきたが、これからはアウトプットが必要になる。
その他、歴史分野、貿易摩擦、環境問題等も学んでいく。
②4年生からの変更点
テキストの「ともくん」、「まりちゃん」のキャラクターがいなくなる。
テキストが穴埋めではなくなる。
家庭学習の量が増える。
テキストの確認テストが、今までは1ページであったが、2ページになる。
これまでやっつけで復習をやってきている子が多いが、それだと5年生以降厳しくなってくる。
③授業の受け方
黒板で授業を行うので、授業用のマス目のあるノートを1冊用意して欲しい。
子供は黒板をすべて写す。
テキストは4年生から比べると2~3倍になっており、黒板で要点をまとめているので、ノートを見返すように。
社会の成績が伸びている子供は、先生が黒板に書いている内容以外に、話している内容もメモしている子供が多い。
その他、コアプラスをサピックスの受付で買っておいてくれ。
④家庭学習
確認問題の中の記述問題は、必ず親が解答の確認を行う。
記述問題は、授業をしっかりと理解していないと答えられない。
難しい単語を使っており、記述問題だと上手く使えないことが多々あるので、親の確認が必要になる。
しっかりと書けていないようであれば、親が説明してあげて欲しい。
その他、新5年生までに頭の中で日本地図が欠けるようになっていて欲しいので、白地図をやる。
62ページから75ページまでを終わらせておいて欲しい。
理科
管理人
時間が押していたため、理科の話は5分ぐらいに短縮されました。
5年生で使う物
5年生で使う物は以下の通り。
- テキスト
- 授業用と家庭学習用ノート
- ペン2種類(赤ともう一色)
- 理科白書
- コアプラス(10回目の授業より)
理科白書はカラーページになっており、普通に読んでも面白い内容になっている。
4年生との違い
4年生までは身近な物を通じて、観察力を身に付けてきた。
今後は、論理的に思考していく力が必要になる。
5年生で学ぶことは抽象的な概念が多いので、考えていくことが必要だ。
一つの事にどれだけ集中できるかが重要であり、出来ることを丁寧にやっていってほしい。
新5年生の保護者会の内容は以上になります。
最後までご覧いただきまして、ありがとうございました。
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