日本モーゲージサービスの株主優待が変更になりましたので、ご紹介します。
小口の既存株主を駆逐するひどい内容となっています。
私はここの株式を保有しており、思いっきり主観が入っていますので、閲覧の際はご注意ください。
※翌日の8月8日に救済措置のIRが公表されたので、その点も紹介します。
株式分割
日本モーゲージは、8月末を基準日として、1対2の株式分割を行います。
最低単元の100株を持っている人は、200株になります。
従来の株主優待
従来の株主優待は、以下の内容となっております。
3年以上保有すると合計12,000円相当の株主優待になります。
過去記事でも触れていますが、ここに配当を加味すると企業の100株当たりの利益よりも大きいものを支払っていることになります。
日本モーゲージサービスからQUOカード12,000円、カタログギフト18,000円分の株主優待が到着【3月優待】そのため、株主優待の改悪はどこかのタイミングではもう避けられない状態だったのかもしれません。
100株保有のみの株主がかなり増えて、企業の負担になっていたのでしょうね。
変更後の株主優待
変更後の株主優待になります。
最低保有株式が300株になり、最低継続保有期間が1年以上となっています。
これまで100株しか保有していない人は、今回の株式分割で200株にしかなりません。
そのため、株主優待を貰えるための最低株数に足りません。
また、9月以降に100株買いまして300株にしたとしても、1年以上の継続保有が条件になりますので2020年の3月の株主優待は貰えないことになります。
IRに電話して確認した内容です。
「1年継続保有を判定する際に、2020年3月に200株以上保有していることが条件となる」と回答されました。
これまでの100株保有の株主にもう株主優待をあげないというのはかなり酷い内容です。
企業にとって100株だけ長期で保有する株主は邪魔でしか無いため、そこを狙い撃ちした内容となっています。
株価は下げたくないので、株式分割を実施&株主優待は廃止はせず、内容を変えて維持をしたという企業側の都合のような気がします。
私は、100株をまだ1年数か月しか保有していませんが、これを3年以上保有している方にとってはかなり厳しい内容ではないでしょうか。
追記:救済措置
2020年3月に100株しか保有していない人でも、分割後に100株買い増しをして合計300株にすれば、長期認定をすると公表しました。
以前公表していた内容が覆り、100株保有者に対しては救済措置となります。
IR文章には以下のような謝罪文も掲載されていました。
この度は、社内情報共有に齟齬があり、8/7 に頂いた一部お問い合わせのご回答及び IR サイ
トの記載に誤りがあり、混乱を招きましたことを深くお詫び申し上げます。
私が問い合わせをした時は、知識の無さそうな総務のおばちゃんみたいな人が出てきましたが、私が質問する内容に対して想定問答集を用意していましたという感じで、謝罪の気持ちもなく声は自信満々で回答していました。
社内情報祖語ではなく、批判が殺到したので修正したのではないでしょうか。
変更後の優待利回り
2020年8月7日時点の日本モーゲージの株価は2,059円です。
分割後の株価を、1,030円とします。
株主優待は300株からですので、投資金額309,000円の時の優待利回りは以下の通りです。
株数 | 投資金額 | 優待金額 | 優待利回り |
1年以下 | ¥309,000 | ¥0 | 0.00% |
1年以上 | ¥309,000 | ¥7,500 | 2.43% |
3年以上 | ¥309,000 | ¥12,000 | 3.88% |
5年以上 | ¥309,000 | ¥13,000 | 4.21% |
ここに配当利回りを足した総合利回りは以下の通りです。
株数 | 投資金額 | 優待 利回り |
配当 利回り |
総合 利回り |
1年以下 | ¥309,000 | 0.00% | 1.94% | 1.94% |
1年以上 | ¥309,000 | 2.43% | 1.94% | 4.37% |
3年以上 | ¥309,000 | 3.88% | 1.94% | 5.83% |
5年以上 | ¥309,000 | 4.21% | 1.94% | 6.15% |
今後どうするか
今後については、一旦どこかのタイミングで売却する予定です。
現在の保有株では株主優待は貰えませんし、購入した価格から57%上昇しているので一旦利益を確定しようと思います。
※PTSでは、株価が2,200円程度まで上がっています。
そして、またここの株式を保有したくなったら買おうと思います。
現在この会社の株主優待(カタログ)が届き始めましたが、カタログの内容は本当に良いです。
株主優待のカタログで注文した蒲鉾が到着。
全国蒲鉾品評会で「農林水産大臣賞」を受賞した逸品らしく、美味しいです。
送り主がカタログ会社だったので不明ですが、恐らく日本モーゲージの株主優待だと思います。#健康ダイアリー#LG21アンバサダー pic.twitter.com/4P9bqbHfYN— おとうふ (@elmer2252) August 6, 2020
それだけに、今回の変更は残念で仕方ありませんが、与えられたルールで投資判断していくしかありません。
※買い増しをして株主優待を狙っていくという考えの人がいても良いと思います。
ただ、一度こういう狙い撃ちの改悪をした会社は、また同じことをしてくる可能性は十分あると思います。
株主優待を信じて長期保有しても、同じことが起きるのではないかと安心してホールド出来ないですよね。
追記:訂正IRが公表されたのでこのまま保有するかは一旦考えます。
第一四半期の決算は昨年より良かったので保有しても良いとは思いますが、買い増しすると総合利回り的にもそこまで良くはならないので考えたいところです。
以上、日本モーゲージサービスの株主優待の変更について紹介しました。
最後までご覧いただきまして、ありがとうございます。
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