日興証券で、一般信用取引新規売建注文の「今週中」が廃止になりましたので、ご紹介します。
一般信用取引新規売建注文の「今週中」が廃止
日興証券は、これまで一般信用の新規売り建て注文を行う際、「今週中」という注文が可能でした。
それが2023年6月19日(月)より、「当日中」のみしか選べなくなります。
平素は日興イージートレード信用取引をご利用いただきまして誠にありがとうございます。
現在、一般信用取引売建注文の有効期間につきましては、「今週中」「当日中」が指定可能ですが、2023年6月19日(月)注文執行分より、「当日中」のみとさせていただきます。
なお、一般信用新規売建以外のご注文の有効期間については、変更ありません。お客さまにおかれましては、ご不便をおかけいたしますが、ご理解のほどよろしくお願いいたします。
引用:日興証券HP
日興証券のHPで、以下の図で説明されています。
「今週中」という注文ができたのは日興証券だけだったので、今回の変更で他の証券会社と同じようになるということになります。
「今週中」という注文が与えていた影響
日興証券の「今週中」という注文は、メリットのある一方、実需より在庫が少なくなるというデメリットもあったと思います。
日興証券の一般信用の新規売り注文では、
①金曜日の17時以降に翌週分の一般信用の新規売り注文をストップ高の指値で「今週中」で発注を行い
②翌週の木曜日の夜に指値注文から成り行き注文に変更して注文を約定させる
ということがスタンダードになっていました。
「今週中」という注文を出すことにより、一般信用の在庫を確保することが出来ますし、次の金曜日に約定させることでクロス取引の経費削減に繋がっていました。
これは、経費削減や在庫を確保できるというメリットもありますが、その裏で「とりあえず在庫を確保しておこう」という仮のような注文を生み出していましたので、在庫が実需より少なくなる傾向はあったと思います。
実際に、私も取り合えず注文を出しておいて、翌週の金曜日に在庫がまだ余っているようだったらリリース、在庫が無くなっていたらクロスみたいな判断をしていました。
また、手間はかかりますが、一旦クロスしておいて、金曜日の17時以降に在庫が確保出来たら、月曜日にクロスしていた分は現渡しというロールオーバーみたいなこともできていましたので、これも実需より在庫が少なくなる原因となっていました。
この一応確保するという行動が、クロス取引の早期化に拍車をかけていたのではないでしょうか。
今後について
今回の変更により、レア銘柄は今までと同じく取りにくく、それ以外の銘柄は取りやすくなるのかと思います。
レア銘柄
レア銘柄は、今回の変更の影響はなく、引き続きクロスし辛い状況だと思います。
レア銘柄は、今もどんどんクロスのタイミングが早期化しており、在庫を確保出来たら様子見とかせずにクロスしていくので、注文が「今週中」だろうが「翌日」だろうが関係ないのではないでしょうか。
今回の変更とは関係なしに、クロス取引の参加者が増えて行っているので、これからもクロスのタイミングは早期化していきそうですね。
それ以外の銘柄
レア銘柄以外は総じてクロス取引のタイミングが遅くなるのではないでしょうか。
とりあえず確保という注文が無くなるので、今よりももう少し在庫を見ながら注文することが可能になってくると思われます。
ただ、在庫を毎日見るというのは、クロス取引にどっぷりハマっている人以外はしないかもしれないので、もう面倒だから早めにクロスという行動に出るのかもしれません…
所感
今回の変更点は、その人のクロス取引のスタンスによってかなり捉え方が異なると思います。
その人の属性によって、17時の在庫を毎日チェックすることが出来たり、17時だけでなくても在庫をチェックできる手間をかけられるか、注文は手動なのかどうか等で異なりますので。
サラリーマンでしたら、毎日17時の争奪戦は難しいですし、小さい子供がいて忙しく毎日在庫チェックなんかできないという方もいると思います。
Twitterを見ていても、今回の変更点についての反応は本当にマチマチだなと思いましたので。
私に関していえば、17時の争奪戦も参加できますし、クロス取引の在庫はチェックしている方なので、今回の変更点はむしろ在庫の正常化に向かうと思い、良いのではないかと思っています。
これはあくまでも私のクロス取引のスタンスで考えたことであり、考えが至らない点もあると思いますので、こういう考えもあるよということがありましたら、コメント欄から是非教えてください<m(__)m>
記事は、以上になります。
おとうふ
コメントを残す